有料でトイレを差別化



この秋、東京の秋葉原駅前広場にできる公衆トイレは「ホテル並み」の設備が売り物です。 しかし、1回100円の利用料がかかります。 平屋建てで、敷地面積は160平方メートル。 ビルが立ち並ぶ周囲の景観に合ったガラス張りの外観でまるで高級ホテルのようだ。利用時間は午前7時〜午後10時で、男女各1人のスタッフが常駐し、絶えず見回る。

秋葉原のある千代田区は昼間人口が多いため、利用者のほとんどは区民以外です。 区民の税金で清掃などが行われているが、利用マナーの悪さが目立っていた。有料化を検討するにあたり、同区は30か所の公衆トイレの利用実態を調査した。女性の利用者はわずか3%。有料化に賛成という人は男女とも約4分の1にとどまったが、女性からは「綺麗に維持管理されるなら有料でもいい」という”条件付き賛成”の声が目立った。
同区道路公園課は「公衆トイレは一般に”臭い、暗い、汚い、怖い、壊れている”の5Kとも言われてきたので、秋葉原駅前のトイレを都会のオアシスにしたい」と意気込んでいます。 
20年程前、一部の鉄道駅にチップ制のトイレが登場しましたが、強制されない点が有料トイレとは違います。
ただ、最近はチップを入れる人は少ない。JR東日本では「一般の無料トイレも改善され快適になったため、チップ制との差がなくなったのではないか」と説明します。 ヨーロッパなどでは公衆トイレは有料が一般的。日本では馴染が薄かったが、ようやく成功例も出てきました。 京都市は2004年、市内2か所に100円を入れると扉が開くカプセル型トイレを設置。冷暖房が完備し、使用中は心地よい音楽が流れ、使用後は床が自動洗浄される。観光シーズンは1日100人を超える利用があるという。東京駅構内の飲食店街「キッチンストリート」にも同年、1回100円の有料トイレが登場。常駐する管理人が今年1月の1か月間、利用者のコメントを書き取って、集計したところ、有料化に対する「お褒めの言葉」は234件で、「クレーム」の約3倍に上った。