家を出る前に、電車の遅れ情報を
故障で列車が遅れた際の鉄道会社による情報提供が、都市部を中心にきめ細かくなってきた。沿線のケーブルテレビや携帯メールを通じて伝えたり、ホームページで公表する基準を独自に設けたり。東京急行電鉄はケーブルテレビ(沿線51万世帯加入)の自社制作チャンネルで、通勤・通学時間帯の午前6〜9時に、故障のため列車が15分以上遅れた場合の情報を画面上に流している。「駅に着いてから知るのでは困る、という声を踏まえ、慌しい時間帯に、できるだけ手間をかけず情報に接していただける方法を考えました」と、東急電鉄広報担当の前田達也さんは説明する。国土交通省によると、旅客列車が遅れた場合の利用者に対する情報提供のあり方は、各鉄道会社に委ねられている。遅れた列車に乗り合わせたり、駅ホームで待ってりする客へのアナウンスが主流だったが、ここ数年間で、きめ細かい独自策が目立ってきた。ホームページから登録した会員に、携帯メールで遅れ情報を無料で配信しているのは小田急電鉄。東京地下鉄(東京メトロ)は、駅改札の電光掲示板に遅れ情報を発信する際、見落とされないよう、電子音を流している。遅れの状況を電光表示板や自社ホームページで公表する取り組みは、定着してきた。公表内容は、大手私鉄9社では、5社が「15分以上」と基準を設けている。遅れを電光表示板とホームページで公表しているのが京浜急行電鉄。合わせ、2002年12月に踏み切った。総合司令所が入力した文字情報が、配信される。乗り降りに時間がかかった場合のように、すぐ回復できて影響の少ない遅れを含めないよう配慮した結果、「10分」で線を引くことに落ち着いたという。