ユニバーサルデザイン
JR東京駅の東北・上越新幹線中央乗換え口近くに、緑色の電話機が4台並んでいます。
見た目は、昔懐かしい電話機ですが、実は、誰でも使いやすい「ユニバーサルデザイン」
の新機種です。
深緑色のボタンに刻まれたプッシュ番号の黄色がかったオレンジ色は、色覚障害者が判
別しやすい色になっています。 文字も大きく見やすくなっています。
オンフックなどの機能をなくし、ボタンの数を最大で従来機種の3分の2に減らしています。
携帯電話の普及とともに、90万台あった公衆電話は20年前に比べて半減しましたが、110
番通報や災害時など公的な役割は相対的に高まっています。 昨年1月、新機種導入に
踏み切ったNTT東日本は「これまでは、ハイテク機能や街になじむデザインを重視してきた。
今の時代は、見つけやすく、誰にでも使いやすいという点こそが大切だと気づいた」と説明
(広報室)しています。
誰もが使える”万人対応”のユニバーサルデザインは、日本では1990年代半ば以降、トヨタ
自動車やコクヨといった企業が他に先駆けて取り組みを開始。 人口の高齢化が進む中で
爆発的に普及していきました。今ではおもちゃから住宅、交通機関まで、日常の暮らしのほ
ぼすべてを網羅しています。 関連団体の調査によると、一般の認知度は、この7年間で約
2.5倍の67%に上昇しています。 市場規模も、2004年度には2兆6300億円と、調査を開始し
た95年度に比べて5倍以上になっています。